ハゴロモ

2007年2月12日
連休を利用して学生時代の友達と会うため新宿へ。

一緒にいた友達がアクセサリー見たいっていうから、高島屋へ行った。
アクセサリー類に興味のないあたしは(高いなぁ〜)とか思いつつ彼女たちの後ろをくっついて歩いていたら
ふと目を惹くリングがあった。
あれこのブランドは・・・元彼がクリスマスかホワイトデー辺りにピンキーリングをくれて、そこのだった。
そしたら初めて自分のために指輪を買おうかなって気が起きて・・・

彼と付き合ってた頃は、右手の薬指と左手の小指にピンキーリングを2つ重ね付けしていた。
初めてもらったのは薬指にしていたティファニーのもの。
貰ったばかりの頃は、それをして外に出ると人に指を見られているような恥ずかしい気持ちになって
でもしばらくすると付けないと心細いというか落ち着かなくなった。

振られてからは小箱に入れたまま。

彼からもらったピンキーリングはティファニーと一緒に付けれるようにシルバーでトップに平たい水色の石が着いたもの

あたしが一目で気に入ったのはピンクゴールドのリボンのようなデザインで中心に小さな石がついているもの

今まで指輪とかアクセサリー類を自分で買おうって思うことなかったけど
同じブランドで、しかもこんなに気に入ったデザインが見つかるのも何かの偶然と即決してしまった。

友達とバイバイしてホテルに帰って、指輪をはめてみた。
暖かい色の女の子らしい曲線の優しいデザインで
こんなデザインを選べるあたしはまだまだ捨てたものじゃないって
そしたら不思議なくらいふっきれていて元彼に最後の本当に最後のメールを送った。

今日吹っ切れた。わたしの再スタートの日です、と。

ホテルに一人で泊まるのは初めてで、いつもは誰かと同じ部屋でも夜中にふと目が覚めてなんか怖い気持ちになったり
するのだけど不思議な位、穏やかに眠れた。

帰りの電車、実家まで1時間半くらいかかるからいつも本屋で本を買って読んで時間をつぶすのだけど

電車の時間が迫っててぱっと選んだのがよしもとばななの『ハゴロモ』
これがまた今のあたしにちょうどあっていてすごく良かった。

よしもとばななは学生の頃、民俗学?で異界についてやってて(シャーマンとか)ストーリーに夢、非現実がごく自然に現実をつながって出てきて、その境目が曖昧になっている、夢か現実かそれに意味を持たせないというか
そこがよしもとばななの小説の特徴なんだろうなぁ
だから共感しつつでも現実過ぎもせず、身近過ぎないし重過ぎない。

別れた相手より死んだ人のが身近たっだり、死を人の終わりと考えないところとか。。。
この人の小説に出てくる登場人物は、みんな変わっていて儚くて切なくてだけど優しい
だから安心して読めるって感じ。

ともかくタイムリーな内容だったから自分も再スタートしろって言われたみたいで。

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